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Vol.62 比叡山延暦寺(2)・・・主要3エリア(東塔・西塔・横川)の見どころ紹介
(散策コース:大津市(3))

 前回(比叡山延暦寺(1))は、延暦寺とはどういうお寺なのかについてご説明しました。

 今回は、延暦寺の見どころについてご紹介します。

 比叡山延暦寺は、大きくは、東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)という3つのエリアに分かれています。

 以下、延暦寺の主要3エリアについて、それぞれの特徴と回り方についてお話ししましょう。

東塔
西塔
横川
主要3エリアの回り方

<東塔>
 伝教大師最澄が最初に建てたお堂のあった場所で、いわば延暦寺創建の地。現在でも延暦寺の中心的なエリアです。

 東塔を代表する伽藍は、根本中堂大講堂です。

根本中堂(東塔)(根本中堂)
 根本中堂は、延暦寺全体の「総本堂」。横幅40m近い大変大きな建物です。

 江戸時代の1642年に再建されたもので、国宝に指定されています。

 この根本中堂の本尊は、伝教大師が自ら彫ったという伝承の残る、薬師如来像。

 ただし、ここの「お薬師さま」は、普段は見ることのできない「秘仏」です。

 秘仏が収められた厨子の前には、創建時からともされ続けてきた「不滅の法灯」と呼ばれる灯がともされています。

 「不滅」といっても、実際には織田信長の焼き討ちの際に一旦途絶えたのですが、別の寺院に分灯されていたものが移されて今まで続いています。

 灯をともし続けるには、油を切らさないように毎日注がなければいけません。
 また、ご本尊がが安置された木造のお堂の中にずっと火がついているわけですから、うっかり火事にならないように、日々、細心の注意を払う必要があります。

 何百年もの間、毎日灯をともし続けることがどれほど大変なことか、うかがい知ることができますね。

 なお、さすが「天台宗総本山の総本堂」ともいうべきか、根本中堂の中には、案内役のお坊さんがおられます。

 正直なところ、法灯がともされている根本中堂の内陣の中は暗くてよく見えないのですが、お坊さんにいろいろと教えてもらうとよく分かります。

 せっかくの機会ですから、延暦寺のこと、天台宗のこと、さらには仏教のことなど、いろいろなことを尋ねてみては?

大講堂(東塔)(大講堂)
 大講堂は、多くの法会が行われる場所で、根本中堂とともに重要なお堂。

 現在の大講堂は、比叡山山麓の坂本にあったお堂(1634年建築)が移築されたものです。

 この大講堂の本尊は、大日如来
 根本中堂の薬師如来とは違って秘仏ではないため、直接拝むことができます。

 また、この大講堂の内部には、法然上人、親鸞聖人など、若き日に延暦寺で修行した多くの名僧たちの肖像画がずらりと掲げられています。
 さらに、ご本尊の左右には、名僧たちの木像も安置されていますよ。

釈迦堂(西塔)<西塔>
 東塔から北に少し離れたところにある、木々に囲まれた静かなエリア。

 第2世天台座主、円澄(寂光大師)によって開かれました。

 西塔の中心は「転法輪堂」というお堂。

 ただし、釈迦如来像(秘仏)が安置されているということで、このお堂は、一般には釈迦堂の名で呼ばれています。

 なお、釈迦堂は、最初から延暦寺にあった建物ではなく、元は、三井寺(天台寺門宗)の金堂(弥勒堂)であったものが移築されたものです。

 三井寺が豊臣秀吉の怒りに触れ、「闕所(けっしょ)」(所領没収)の命が下されたときに、三井寺から無理やり延暦寺へ移されたのです。

横川中堂(横川)<横川>
 第3世天台座主、円仁(慈覚大師)によって開かれたエリアです。

 東塔や西塔からはちょっと離れています(西塔から約4km)。

 このエリアの中心は横川中堂

 横川中堂は1971年に再建された建物で、延暦寺の伽藍の中では新しい部類に入ります。遣唐使船をイメージして作られた朱色のお堂は、横川エリアの中でひときわ目立ちます。

 横川中堂の本尊は、慈覚大師が作ったとされる聖観音菩薩です。

 東塔の根本中堂、西塔の釈迦堂のご本尊は秘仏で見ることができないのに対し、横川中堂ではご本尊が公開されており、直接拝むことができます。

<主要3エリアの回り方>
(3エリアの参拝順)
 
主要3エリア(東塔、西塔、横川)の全てに参拝できれば一番よいのですが、時間に余裕がなくて一部のみしか回れない、ということもあるかと思います。

 3エリアの参拝優先度は、重要度や見どころの多さ、交通の便などを考慮すれば、東塔>西塔>横川です。参拝順も、東塔→西塔→横川の順がおすすめ。

 つまり、まずは、メインエリアの東塔を参拝し、時間に余裕があれば、東塔に近い西塔、さらに、横川の順で訪れるのがよいでしょう。

(3エリア間の移動)
 比叡山内には、東塔、西塔、横川と比叡山頂を回るシャトルバスが運行されています(冬季を除く)。
 シャトルバスは、平日は1時間間隔、祝休日は30分間隔で運行されています。

 一方で、比叡山には、自然の中を快適に散策できる道(東海自然歩道)も整備されています。この道に沿って、東塔→西塔→横川の順に、3エリアを徒歩で制覇することも可能です。

 ただ、東塔から西塔までは徒歩20分程度なのですが、西塔から横川まではかなり距離があり、歩いていくと2時間はかかります。

 そこで、東塔から西塔までは山中を散策しながら徒歩で向かい、西塔から横川へはシャトルバスを利用するのがおすすめです。

浄土院 また、東塔と西塔との間には、開祖伝教大師の廟所である浄土院(左の写真)があります。

 延暦寺の中で、最も重要なお堂のうちの1つ。
 浄土院の前に広がる庭はきれいに掃き清められており、敷地の中には静粛な雰囲気が漂います。

 西塔へ向かう途中、休憩がてら足を止めて訪れてみてくださいね。

東塔・西塔間の坂道 なお、浄土院の手前(東塔側)には、大変長~い坂道(石段)があります。

 東塔から西塔へ向かう場合は下り坂なので楽なのですが、逆に、西塔から東塔へ戻るときは上り坂が続き、なかなか大変です。

 西塔から東塔へ徒歩で戻る際には、この坂道での「体力消耗」も考えておきましょう。

 西塔の参拝で疲れちゃって「ちょっと帰りはきつそう・・・」という場合には、シャトルバスで西塔から東塔へ戻ることもご検討ください。



スポット情報

<比叡山延暦寺>
 住所  滋賀県大津市坂本本町4220
 最寄り駅  (坂本ケーブル)延暦寺駅から徒歩10分
 (叡山ケーブル・ロープウェイ)比叡山頂駅から徒歩30分、または、比叡山内シャトルバスで5分
 巡拝時間
(東塔エリア)
 (3月~11月)午前8時30分~午後4時30分
 (12月)   午前9時~午後4時
 (1月~2月) 午前9時~午後4時30分
 定休日  年中無休
 巡拝料
 (東塔・西塔・横川共通券)
 大人:700円 中高生500円 小学生300円
 (国宝殿拝観料)
 大人:500円 中高生300円 小学生100円
 ホームページ  比叡山延暦寺


<比叡山内シャトルバス>
 運行経路  比叡山頂→延暦寺バスセンター(東塔)→西塔→横川
 料金(1日フリー乗車券)  大人800円 小児400円
 運行間隔  平日は1時間間隔、祝休日は30分間隔
 運休期間  冬季(12月~3月中旬)は運休
 ホームページ  京阪バスホームページ



コース地図(大津市(3))




上の地図の右上のアイコンをクリックすると、大きい地図が別ウィンドウで開きます。
マーカー(赤):散策コース(大津市(3))に設定されたチェックスポット


関連スポット、近隣スポットのご紹介

Vol.61 比叡山延暦寺(1)・・・多くの宗祖たちも若き日に修行した、天台宗の総本山
Vol.64 三井寺・・・・琵琶湖のそばにたたずむ、度重なる苦難を乗り越えた天台の名刹
Vol.67 坂本・・・・・穴太衆が築いた「石積み」が町の所々に残る、風情ある門前町



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