関西で新しい街歩きの楽しみ方を提案します

元興寺・ならまち 歴史あるお寺と風情ある町並み、趣のある「大人向け」の名所散策を楽しもう!

散策コース:奈良(3))

奈良の観光名所、奈良公園。特に、興福寺界隈は多くの観光客で賑わいます。

しかし、そこから南に向かうと風景は一変。喧騒から離れ、落ち着いた雰囲気が漂うエリアが広がります。


このエリアの中心は、元興寺

東大寺興福寺などとともに、古都奈良を代表するお寺の1つです。

世界遺産「古都奈良の文化財」の構成要素でもあります。


また、元興寺の周囲には、古い町屋が集まる風情ある町並みが残ります。

ここは、ならまち(奈良町)と呼ばれます。


今回は、趣のある「大人向け」の奈良の名所、元興寺・ならまちをご紹介します。


歴史ある「南都七大寺」の1つ、元興寺

今の元興寺の見どころは?

古き良き昔の町並みが残る、ならまち

ならまち散策のおすすめスポット


スポンサードリンク

元興寺

歴史ある「南都七大寺」の1つ、元興寺

元興寺の歴史は古く、その前身は、日本最古の寺院とも言われる飛鳥の法興寺(今の飛鳥寺)。

710年の平城遷都に伴い、飛鳥から現在の地に移転しました。


昔の元興寺は、東大寺や興福寺などともに「南都七大寺」と呼ばれた、歴史ある大寺院の1つ。

当時は、中門、金堂、講堂、回廊、大塔などが所狭しと立つ、壮観な境内であったそう。


ただ、次第に衰退し、昔の伽藍も多くは火災などで失われてしまいました。

今は、昔と比べて境内の広さは数分の一。

現在は、西大寺を総本山とする、真言律宗の一寺院です。


なお、ならまちの中には、昔の元興寺大塔の跡が残されています。

この大塔は、江戸時代末期の1859年に焼失した五重塔で、高さは70mを超えたとも。

現存の木造古塔の中で最も高い、東寺五重塔をはるかにしのぎます。

旧元興寺の大塔跡

今の元興寺の見どころは?

広すぎず狭すぎず、適度な広さの元興寺境内。

そこには、衰退の歴史の中にも焼失や解体を免れてきた貴重な建物が今も残ります。


まずは、本堂(極楽坊本堂)。

境内中央に立つ、寄棟造りの大きなお堂で、内部拝観可能です。

昔の元興寺の僧房(お坊さんが暮らす建物)を鎌倉時代に改築したもの。国宝に指定されています。

また、本堂の屋根瓦の一部は、飛鳥からの移転時から残るものだそう。

元興寺本堂(極楽坊本堂)

本堂の後ろにある禅室も貴重な建物です。

本堂と同様に僧房を改修して作られたお堂で、こちらも国宝指定。

ただし、本堂とは違い、禅室内には普段入ることはできません。

元興寺禅室

もう1つ、本堂南側に立つ収蔵庫もお忘れなく。

一番の見どころは、収蔵庫内の中央にすらりと立つ五重小塔

奈良時代の作で、国宝に指定されています。

高さ5.5m、細部まで精巧に作られた美しい、室内設置の「五重塔」です。

収蔵庫

古き良き昔の町並みが残る、ならまち

さて、先ほど、今の元興寺の境内は昔と比べて大きく縮小した、というお話をしました。

逆に言えば、現在の元興寺の周辺エリアは、昔は元興寺の敷地内にあった場所です。


この旧元興寺境内には門前町がつくられ、多くの町屋が集まる商業地域へと発展しました。

これが、現在の「ならまち」の原点です。

ならまちの町並み

戦時中の空襲を免れ、戦後の景観保存の気運にも乗り、ならまちには、古き良き昔の風景が今も残されています。

ならまちの中を縦横に走る狭い道沿いには、木の「格子」が特徴的な古い民家や町屋が並びます。

奈良公園周辺のにぎわいからは想像もつかない、落ち着いた雰囲気の趣ある町並みです。

格子越しの風景

ならまちを散策していると、他の地域ではあまり見かけない珍しいものを目にします。

町屋などの軒先にぶら下がる、「くるん」と丸まった赤いもの。

これは、「身代わり申(猿)」です。


ならまち界隈では、庚申堂を中心に、古くから、庚申(こうしん)信仰が根付いています。

庚申信仰では、申(猿)が神のお使いとされますが、身代わり申は、この神使の申をかたどった「ぬいぐるみ」。

身代わり申には、「災いを代わりに受けてくれる」という言い伝えがあります。

また、軒下にぶら下げるのは、「災いが家に入り込まないように」という願いが込められています。

軒先の身代わり申

ならまち散策のおすすめスポット

では、ならまちをぶらり散策するときに訪れたい、おすすめスポットをいくつかご紹介しましょう。


なお、ならまちへお出かけの際には、まず、奈良町情報館に立ち寄ってみましょう。

ならまちとその周辺の観光情報が満載の「おさんぽマップ」が手に入ります。


<奈良町資料館>

ならまちについてのさまざまな資料を展示する私設の資料館。入館無料。

奈良町の史料や昔の看板などが、所狭しと並べられています。

身代わり申の販売もされています。ご自宅用、あるいは、お土産としてもどうぞ。

奈良町資料館

<庚申堂>

青面金剛(しょうめんこんごう)という神さまを祀るお堂で、奈良における庚申信仰の中心。

軒下には、ものすごい数の身代わり申。

屋根にお猿さんの像が置かれていたりと、なかなか個性的なお堂です。

ならまち巡りの途中で見つけたら、手を合わせてお参りしておきましょう。

庚申堂

<御霊神社>

日本各地に「御霊神社」という神社は日本各地に存在します。

歴史上、無念の死を遂げた人物の御霊を鎮める目的で建てられたものが多いですね。

ならまちの中にある、この御霊神社もその1つ。


奈良時代末期、非業の死を遂げた、光仁天皇の皇后・井上内親王と、息子の他戸親王などを祀ります。

井上内親王や他戸親王の怨霊を鎮めるため、光仁天皇の次代、桓武天皇により創建されました。

御霊神社

<今西家書院>

興福寺塔頭、大乗院の坊官を務めた福智院家の旧居宅。

室町時代の建物で、国の重要文化財の指定を受けています。

「書院造り」と呼ばれる畳敷きのお部屋は、現代の和室の原点です。


なお、この書院を管理している今西家は、「春鹿」の銘柄で知られる奈良の有名な蔵元。

すぐ隣に店舗があります。地酒がお好きな方はお店も覗いてみましょう。

今西家書院

<ならまち格子の家>

江戸時代の町屋を再現した、ならまちの観光拠点。入場無料。

町屋の中や、そこに置かれた生活用具など、自由に見学ができます。

トイレや自動販売機などもあり、ならまち散策で疲れたときの休憩所に最適です。

ならまち格子の家

鹿が走り回る奈良公園の「動」に対して、落ち着いた雰囲気のならまちは、対照的な「静」の名所。

また、ならまち内の施設の多くは入場無料。

気になるスポットを気ままに訪れながら、のんびり、ぶらりの散策を楽しめる場所です。


<こだわりの旅を楽しみたい方におすすめ!テーマ旅行>


スポット情報

<元興寺>

住所 奈良市中院町11番地
最寄り駅 近鉄奈良駅から徒歩15分
JR奈良駅から徒歩20分
拝観時間 午前9時~午後5時 年中無休
拝観料 大人500円、中高生300円、小学生100円
ホームページ 元興寺


<奈良町情報館>

住所 奈良市中院町21番地
最寄り駅 近鉄奈良駅から徒歩13分
JR奈良駅から徒歩15分
営業時間 午前10時~午後6時 年中無休
入館料 無料
ホームページ ならまち情報サイト


<奈良町資料館>

住所 奈良市西新屋町14
最寄り駅 近鉄奈良駅から徒歩15分
JR奈良駅から徒歩20分
開館時間 午前10時~午後4時 年中無休
入館料 無料
ホームページ 奈良町資料館


<今西家書院>

住所 奈良市福智院町24
最寄り駅 近鉄奈良駅から徒歩15分
JR奈良駅から徒歩25分
開館時間 午前10時~午後4時
入館料 一般350円 学生・70歳以上300円
休館日 月曜日、夏期・冬期イベント開催時
ホームページ 今西家書院(春鹿公式サイト)


<ならまち格子の家>

住所 奈良市元興寺町44
最寄り駅 近鉄奈良駅から徒歩20分
JR奈良駅から徒歩20分
開館時間 午前9時~午後5時
入館料 無料
休館日 月曜日(休日の場合はその翌日)、年末年始
ホームページ ならまち格子の家(奈良市観光協会)

スポンサードリンク

関連地図

関連スポット、近隣スポットのご紹介

奈良公園

奈良公園

緑一面の芝生の上で、かわいい鹿とのベストショットを狙おう!

東大寺大仏

東大寺大仏

大仏って一体何?意外と知らない「奈良の大仏さん」のよもやまばなし

若草山

若草山

ハイキング感覚で気軽に登ってみよう!芝生と草原に囲まれた緑の小山

興福寺

興福寺

猿沢池から五重塔を眺めるのがここの定番!藤原氏ゆかりの南都の大寺

東大寺

東大寺

愛らしい鹿たちと国宝建造物とが共存する、大仏さんのお寺

スポンサードリンク

  • 新規会員登録
  • 散策コース紹介
  • つれづれ関西街歩き
  • お役立ち情報