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東大寺大仏 大仏って一体何?意外と知らない「奈良の大仏さん」のよもやまばなし

散策コース:奈良(1))

奈良の東大寺には、「大仏殿」と呼ばれる、ひときわ大きな建物があります。

この大仏殿の中に安置されているのが、東大寺大仏


東大寺大仏は、「奈良の大仏さん」と親しみを込めて呼ばれる、古都奈良のシンボル。

奈良時代の8世紀中頃、聖武天皇の発願により、当時の朝廷の総力を挙げて建立されました。


この東大寺大仏は、おそらく、日本で一番有名な仏像でしょう。

しかし名前は知っていても、大仏さんがどのような像かをを説明できる人は少ないと思います。

また、「そもそも大仏って何?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。


そこで、今回は、「奈良の大仏さん」についての”よもやまばなし”をいたしましょう。


そもそも、大仏って一体なに?

なんでこんなものを作ろうと思ったの?

何でできているの?

いったいどうやって作ったの?

現在の大仏さまは、奈良時代のもの?

(おまけ)大仏殿の名物スポット「柱くぐり」


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東大寺大仏殿

そもそも、大仏って一体なに?

「大仏」とは、その名の通り、巨大な仏像のこと。

ただ、どの程度の大きさの仏像を大仏というのか、きちんとした定義があるわけではありません。


普通の仏像の最大クラスは、「丈六仏」と呼ばれる、高さ一尺六丈(約4.8m)の像です。

4.8mという像高は立像(立っている像)の場合です。坐像(座っている像)の丈六仏の高さは、半分の約2.4mとなります。

そして、「大仏」とは、丈六仏の2倍以上の大きさの仏像を指すことが多いです。

つまり、大仏と呼ばれるのにふさわしいのは、立像なら10m以上、坐像なら5m以上の像。


東大寺大仏は坐像ですが、像高(座高)は15m。「大仏定義ライン」の5mを大きく超えています。

4階建てのマンションと同じぐらいの高さと言えば、大きさをイメージしやすいでしょうか。

なお、頭の長さは5.3mで、座高の1/3以上。少々頭でっかちの感じがしますね。


また、仏像にもさまざまな種類がありますが、奈良の大仏は盧舎那仏という仏さま。

特徴の1つである頭のブツブツは、如来(にょらい)と呼ばれる、最高位の仏さまの証です。

東大寺大仏正面

なんでこんなものを作ろうと思ったの?

大仏が作られた8世紀中頃は、天災や兵乱、飢饉などが続けて発生していた時期でした。

一方で、仏教全盛の当時は、この仏教の力によって国を守るという「鎮護国家」の考えが広まった時期でもあります。


さまざまな難題に困り果てていた聖武天皇は、「こんなときこそ仏教の力で国をまとめていこう」と考え、大仏建立を思い立ったのです。

困ったときの「神頼み」、ではなく「大仏頼み」というところでしょうか。

東大寺大仏側面

何でできているの?

ほとんどがでできています。使われた銅は、なんと500トン

現在の山口県で採掘された銅が主に使われたそうです。

資材の運搬を人力で行っていた当時、これだけの量の銅を遠方から運んでくるとは、考えるだけでも気が遠くなるような仕事ですね。


いったいどうやって作ったの?

現代でも使われている、鋳造という方法で作られています。

粘土などで中型と外型を作って、2つの型の間に溶かした銅を注ぎ込み、銅が冷えて固まったら型を外してできあがりです。


と、簡単に言いますが、当時はクレーンやダンプカーなどない時代。

これだけの大きさのものを作るのに、材料の運搬から組み立てまで、全ての作業が人の力で行われています。

特に、高温の銅を流し込む鋳造はかなり困難な作業で、鋳造だけで丸二年かかったとそうですよ。


現在の大仏さまは、奈良時代のもの?

東大寺の創建は奈良時代。ただし、現在の大仏さまは創建当時のものではありません。

東大寺の大仏は、これまでに二度の焼失を経験しています。


まず、平安時代末期、平家による南都焼き討ちで大仏殿もろとも焼失。

その後、鎌倉時代に再建されましたが、戦国時代の兵乱の「とばっちり」を受けて再び焼失。

現在の大仏は、江戸時代に再建されたものです。


なお、大仏さまをよく見ると、頭や顔の部分と体の部分とで、少し感じが違います。

顔はつやつやしているのに、体の部分は少し白くなって古びて見えます。

その理由は年代の違い。体の部分は主に鎌倉時代のものですが、頭部は江戸時代に作られたため新しいのです。

なお、台座など一部には創建当時(奈良時代)の部位も残っているそう。分かるでしょうか?

大仏の台座

(おまけ)大仏殿の名物スポット「柱くぐり」

さて、大仏殿にあるのは、「奈良の大仏さん」だけではありません。

大仏さまを拝んだら、その周囲に置かれた四天王などの仏像も眺めつつ、大きな大仏殿の中を一巡りしてみましょう。


また、大仏殿の中には、参拝客に人気の名物スポットがあります。

それは、根元付近に小さな穴が空いた1本の柱。

柱の穴は大仏さまの鼻の穴と同じ大きさで、ここをくぐればさまざまなご利益が得られるそう。

通称「柱くぐり」。昔から知られる大仏殿の「パワースポット」です。


柱の周辺には、修学旅行生など「柱くぐり」を待つ人の列がずらり。

でも、せっかく大仏殿に来たのならくぐってみないとね。

ただし、穴は結構小さいので、体の大きい方、体の硬い方はご注意ください。

「途中で体が抜けなくなった」なんて恥ずかしい事態に陥らないよう、穴の大きさとご自身の体をよく比べてからチャレンジしましょう。

大仏殿の柱の穴

知名度は抜群、しかし、そのものについては意外にも知られていない東大寺大仏。

何も知らずに大仏を眺めても、「でかい!」という印象が残るだけ。

今回の「よもやまばなし」、大仏さんについての興味関心が深まるきっかけにでもなれば幸いです。

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スポット情報

<東大寺大仏殿>

住所 奈良市雑司町406-1
最寄り駅 近鉄奈良駅から徒歩20分
バス利用の場合、市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
定休日 年中無休
大仏殿拝観時間 午前8時~午後4時半(11月~2月)
午前8時~午後5時(3月)
午前7時半~午後5時半(4月~9月)
午前7時半~午後5時(10月)
大仏殿拝観料 大人・中高生500円、小学生300円
ホームページ 東大寺公式ホームページ

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