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北野異人館街 異人館の命名あれこれ

散策コース:神戸(3))

神戸市の中心地、三宮から少し北へ歩いた先に、「異人館」と呼ばれる建物が多く集まる地域があります。

ここは、北野異人館街と呼ばれています。

異人館の「異人」とは、主に幕末から明治時代にかけて、外国人という意味で使われた言葉です。

なお、異人とは一般には西洋人のことを指し、古くから日本と交流のあった、中国や朝鮮の人たちは含まれません。

そして、異人館とは、主に明治時代に、西洋人の住宅として建設された西洋館を意味します。

例えば、長崎の「グラバー邸」は、日本に残る代表的な異人館の1つです。

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北野異人館街

さて、神戸でも、神戸港が開港した後の明治時代以降に、多くの外国人が住むようになりました。

初めの頃は、現在の三宮の南側、今は旧居留地と呼ばれるエリアに多く住んでいましたが、その後、一部の外国人は、北側の山手のエリアに住宅を建て、ここに住み始めました。

そのときの洋館が現在まで大切に保存されたのが北野異人館街です。一部の建物は一般に公開されています。

ところで、北野異人館街の異人館は、「旧○○邸」のように、住んでいた西洋人の名前で呼ばれるものもありますが、愛称で呼ばれる方が一般的となっているものも少なくありません。

その例をいくつか挙げましょう。


<風見鶏の館(旧トーマス住宅)>

北野異人館街の中心、北野町広場の前にレンガ色の建物が立っています。

これが、北野異人館街を象徴する異人館、風見鶏の館。国の重要文化財に指定されている貴重な建物です。

その名前は、尖塔に取り付けられた風見鶏に由来します。

「風見鶏」とは、風でくるくる回るにわとり(雄鳥)の形をした風向計のこと。にわとりの向いている方向によって風向きを知ることができます。

風見鶏の館

<うろこの家・うろこ美術館>

風見鶏の館と並び、北野異人館街を代表する異人館です。

外壁を覆う自然石の無数のスレートが、「さかなのうろこ」みたいだから、という理由で名付けられています。

その名の通り、確かに外から見ると「うろこ」にも見えるのですが・・・。

それにしても、もうちょっと違う愛称はなかったのかな??とも思ってしまいます。

うろこの家

<ラインの館>

その昔、「ライン」という名前の西洋人が住んでいた家なのかと思いきや、実は違うんですね~。

この愛称は、一般市民の募集で付けられました。

館の外壁の横板張り(下見板)によって形作られた、横線(ライン)がきれい、という理由だとか。

確かに、少し離れた位置から見ると、横縞模様にも見える外壁が特徴的です。

(注)ラインの館は、現在、耐震工事・保存修理のため全面休館中です。(2019年3月末頃まで)

ラインの館

<萌黄の館(旧シャープ住宅)>

風見鶏の館と同様、北野町広場近くにある建物。こちらも国の重要文化財に指定されています。

この建物は、途中で愛称が変わったという異色の経緯をもつ異人館。

昔は、その外壁の色から「白い異人館」と呼ばれていました。

しかし、半解体修理を行った際に、実は、建築当初は白色ではなく、萌黄(もえぎ)色であったことが発覚。

そこで、修理の際に外壁がライトグリーンに塗り直され、その後は、萌黄の館と呼ばれるようになりました。

萌黄の館

せっかくいい感じの建物なのに、全て「旧○○邸」という名称だと、なんとも味気がないです。

愛称が付けられていると、どんな特徴の建物なんだろう?と興味がそそられますね。

それぞれの異人館の命名の由来を知り、また、その愛称が建物とマッチしているかについてもチェックしながら散策してみると、異人館巡りを一層楽しめるのではないかと思います。

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スポット情報

<北野異人館街>

住所 神戸市中央区北野町
最寄り駅 (JR・阪急・阪神・地下鉄)三宮駅から徒歩15分
(新幹線・地下鉄)新神戸駅から徒歩10分
休館日 異人館によって異なる。例えば、
(風見鶏の館)6月と2月の第1火曜日が休館
(うろこの家)年中無休
入館時間 異人館によって異なるが、午前9時~午後6時、あるいは、午前9時半~午後5時半のところが多い
入館料 異人館によって異なる。
風見鶏の館と萌黄の館は、2館共通券(大人650円)がお得
うろこの家・うろこ美術館は、共通券で大人1050円
(詳しくは、風見鶏の館前の北野観光案内所まで)
ホームページ 神戸北野異人館・風見鶏の館・ラインの館
神戸北野異人館 うろこの家グループ

関連地図

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