関西で新しい街歩きの楽しみ方を提案します

和歌浦 万葉の時代から多くの歌詠みに愛された景勝地

散策コース:和歌山(2))

和歌山市の南部、和歌川の河口付近に、和歌浦と呼ばれるエリアがあります。

ここは、遠い万葉の時代からの長い歴史を誇る紀州の景勝地。


多くの歌詠みに愛された景勝地、和歌浦

その中心は「片男波」と「玉津島」

和歌浦を見渡せるおすすめビュースポット


和歌浦全景

スポンサードリンク

多くの歌詠みに愛された景勝地、和歌浦

和歌浦は、個性的な形をした海岸線に、周辺に隆起するいくつもの小山が組み合わさってできた、風光明媚な地です。

また、ここは、いにしえの頃から多くの歌詠みに愛されてきた景勝地。

奈良時代に編纂された日本最古の和歌集、万葉集にも、この和歌浦を詠んだ歌がいくつも収められています。


和歌浦には、歌人の他に、日本の歴史に登場する「著名人」も数多く訪れています。

まずは、奈良時代の聖武天皇。その後も、多くの天皇が和歌浦に行幸しています。


また、一見、「和歌」とは無縁にも思える武家の名も。

例えば、源頼朝の息子、源実朝

「鎌倉幕府三代将軍」という肩書きを持つ立派な武士ですが、一方で、高名な歌人でもあります。

さらに、豊臣秀吉も、紀州平定後にここを訪れて一首を詠んでいます。


和歌浦の各地に、この地を訪れた歌人や名士の歌碑が点在しています。

このような歌碑を探しながら巡るのも、和歌浦散策の楽しみ方の1つです。

山部赤人歌碑

その中心は「片男波」と「玉津島」

では、現在の和歌浦の主な見どころについてご紹介しましょう。

和歌川付近に広がる和歌浦、その中心は片男波(かたおなみ)と玉津島(たまつしま)。


<片男波>

和歌川の河口には、川から流れ出た砂が堆積してできた、細長い「半島」があります。

この砂の半島が、片男波と呼ばれるエリア。


この片男波のうち、和歌湾に面した西側部分は、白砂が広がる海水浴場。

毎年夏になると、大阪など関西各地から訪れる多くの海水浴客でにぎわいます。

片男波

一方、砂の半島の東側は、芝生が一面に敷き詰められた美しい公園。

公園の途中には、万葉集に関する資料展示施設、万葉館があります。入場無料。

また、半島の先っちょの方にあるのは、いろんな歌碑が並ぶ散策路「万葉の小路」。

細長い半島の東西に広がる絶景を眺めつつ、古の時代を思い浮かべながらの「のんびりお散歩」が楽しめます。

片男波公園と万葉館

<玉津島>

片男波の北側に広がるのが玉津島。

由緒ある神社あり、趣のある石橋あり、海に浮かぶ小島ありと、和歌浦の見どころがギュッと凝縮したエリアです。


その昔、この周辺は、6つの島山(玉津島六山)が玉のように海に点在する景色だったそう。

その光景が「玉津島」という地名の由来となっています(参考出典:玉津島神社ホームページ)。


玉津島エリアの核となるのが玉津島神社

聖武天皇など歴代天皇が行幸した由緒ある神社です。

主祭神の一柱として、「和歌の神さま」衣通姫尊(そとおりひめのみこと)を祀ります。

玉津島神社

玉津島神社のすぐ横には、安産・子授けの御利益で知られる塩竃神社

また、塩竈神社の正面には趣のあるアーチ形の石橋があります。

これは不老橋。江戸時代に紀州藩主の命で作られた橋です。


玉津島神社、塩竃神社、不老橋という3つの名所が集まるこの場所は、名勝和歌浦を象徴するスポットです。

不老橋と塩竃神社

玉津島神社の眼前の海には、妹背山(いもせやま)と呼ばれる小島が浮かんでいます。

この妹背山は、先にもご紹介しました玉津島六山の1つ。


昔は島であった玉津島六山のうち、5つの山は玉津島神社の周辺で陸地と繋がっています。

一方、現代においても、唯一、海に浮かんでいるのがこの妹背山。

なお、妹背山と陸地との間には小橋が架けられており、上陸可能です。

妹背山

妹背山には、海禅院という小さなお寺があります。

ここには、高さ13mのこぢんまりとした多宝塔が残されています。

ちょっと小さいですが、和歌浦のシンボルタワー的な存在です。

海禅院の多宝塔

和歌浦を見渡せるおすすめビュースポット

また、和歌浦の周囲には、その絶景を見渡せるビュースポットがあります。

代表的なスポットをいくつかご紹介しましょう。


<妹背山>

先ほどもご紹介した「玉津島六山」の1つ、妹背山。

妹背山の山頂には、海禅院の多宝塔横から登ることができます。

小さな山ですので、山頂まで登るのに5分もかかりません。

山頂からは、不老橋や片男波など、和歌浦の名所がよく見えます。

妹背山山頂からの景色

<奠供山>

奠供山(てんぐやま)は玉津島神社のすぐ近くにある山で、玉津島六山の1つ。

登山口は、玉津島神社の境内にあります。

こちらも、妹背山と同じ程度の小山。

サクッと登れてしまいますので、神社参拝の折りに寄り道してみましょう。

眼前には不老橋。右手には長く延びる片男波とその東に広がる大海原。左手には紀三井寺のある名草山が見えます。

奠供山山頂

<紀三井寺>

玉津島や片男波からは少し離れていますが、和歌浦の東、名草山の紀三井寺も、おすすめスポットの1つ。


紀三井寺は、西国三十三所観音霊場の第二番札所としても知られる、和歌山を代表する名刹です。

山の中腹にあり、境内には長い石段があって参拝は少々大変。

しかし、石段先の境内から眺める和歌浦は絶景です。

紀三井寺

<和歌浦天満宮>

和歌浦天満宮は、和歌浦を挟んで、紀三井寺とは反対側にあります。

西から和歌浦を眺めることができるビュースポット。


こちらも、高い位置にある境内に向けて直線的に延びる、長い石段があります。

正面から見るとまるで「石壁」のよう。

「これはちょっと無理!」という方は、脇にある傾斜の緩い坂から登りましょう。

上の境内からは、和歌浦はもちろん、その先にある県南部の海岸線まで一望できます。


なお、菅原道真を祀る天満宮は日本各地に存在しますが、その中でも、この和歌浦天満宮は、特に「由緒正しい」天満宮。

太宰府天満宮(福岡)、北野天満宮(京都)とともに、「日本三大天神」と呼ばれることもあります。

和歌浦天満宮

万葉の時代から知られる、由緒ある景勝地、和歌浦。

その素晴らしい景観を眺めていると、昔の人々が自然と歌を詠みたくなった気持ちが分かる気がします。

スポンサードリンク

スポット情報

<和歌浦>

住所 和歌山市和歌浦中1丁目1(和歌浦口バス停)
最寄り駅 JR紀三井寺駅から徒歩25分
JR和歌山駅、南海和歌山市駅より和歌山バス利用、和歌浦口バス停下車
ホームページ 和歌の浦観光協会
和歌浦の観光情報が盛りだくさん。
和歌浦散策に便利なウォーキングマップもあります。

<片男波公園>

住所 和歌山市和歌浦中3丁目4-28
最寄り駅 JR紀三井寺駅から徒歩25分
ホームページ 片男波公園

<玉津島神社>

住所 和歌山市和歌浦中3丁目4-26
最寄り駅 JR紀三井寺駅から徒歩20分
ホームページ 玉津島神社

関連地図

関連スポット、近隣スポットのご紹介

和歌山城

和歌山城

250年間続いた、徳川御三家紀州藩の居城

紀三井寺

紀三井寺

「三井水」で知られる古刹の今は、和歌山を代表する桜の名所&好眺望スポット

スポンサードリンク

  • 新規会員登録
  • 散策コース紹介
  • つれづれ関西街歩き
  • お役立ち情報