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天王寺 大阪市民に親しまれる憩いの場は、昔の真田幸村奮戦の地

散策コース:大阪(2))

天王寺とは、一般には、大阪の難波よりもさらに南にある、天王寺駅(JR・地下鉄)と大坂阿部野橋駅(近鉄)の周辺地域を指します。

天王寺は、もともとは、四天王寺の略称として用いられていた名称。

それが、時代を経るうちに、この地域全体を指す地名として一般的に使われるようになりました。


多くの人々に親しまれる歴史ある都市公園、天王寺公園

「大坂の陣」の激戦地、天王寺

天王寺の各地に点在する真田の戦跡

天王寺公園

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多くの人々に親しまれる歴史ある都市公園、天王寺公園

天王寺駅のすぐ近くに、天王寺公園が広がります。

この天王寺公園は、1909年(明治42年)に開園された歴史ある都市公園。

園内各地から、近隣の新世界に立つなにわのシンボルタワー、通天閣がよく見えます。

緑あふれる天王寺公園は、都市部の喧噪の中の「憩いの場」、多くの人々に親しまれています。


この天王寺公園は、小さなお子さまから年配の方まで、年代問わず楽しめる点も大きな魅力。

まずは、園内西側の天王寺動物園

自然に近い環境でのびのび暮らす動物たちに、お子さんも大喜び!

天王寺動物園

南東のエントランスエリアには、大きな芝生広場「てんしば」。

お弁当を広げるご家族、芝生を駆け回る子供たち、食後にごろんと転がるお父さん。

使い勝手のよいこの芝生広場は、多くの人々に好評です。

てんしば(芝生広場)

一方で、てんしばの北側は、落ち着いた雰囲気のエリア。

ここには、その昔、旧財閥の1つ、住友家の本邸がありました。

どことなく格式の高さが感じられるこの場所、現在は、大阪市立美術館や慶沢園があります。


慶沢園は、元は住友家本邸の庭園。

江戸時代の大名庭園かと思われるほどの規模を誇ります。

中央には大きな池、その周囲には広がる緑豊かな林。林泉回遊式と呼ばれる庭園です。

木々の間から中央の美しい池を眺めつつ、変化に富んだ林の中を散策することができます。

隣の美術館の白い建物がいい感じで借景となり、緑の中のアクセントになっています。

慶沢園と大阪市立美術館

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「大坂の陣」の激戦地の1つ、天王寺

天王寺には、大坂の陣の激戦地、という側面もあります。

豊臣方の名将、真田幸村(信繁)が、徳川の大軍を相手に奮戦したのが、この天王寺周辺です。


<大坂の陣>

徳川家康が、大坂城に籠もる豊臣秀吉の遺児、豊臣秀頼を攻めたてた戦い。

大坂冬の陣と大坂夏の陣の2回に分けて行われました。

最初の冬の陣では、堅城・大坂城をバックに、真田幸村をはじめとする豊臣方の武将たちが善戦。

しかし、冬の陣の後に堀が埋め立てられてしまい、次の夏の陣で落城。ここに豊臣家は滅亡しました。


<真田幸村>

信州上田(現在の長野県上田市)の大名、真田昌幸の次男。

信州に攻めてきた徳川家の大軍と戦った経験もあり、父昌幸とともに奮戦して2度も撃退。

秀吉から受けた恩を忘れず参陣した大坂の陣では、豊臣方諸将の中心として活躍します。


冬の陣では、大坂城の南に出丸「真田丸」を築き、徳川の大軍を翻弄。

次の夏の陣では、大坂城外、天王寺付近に陣を敷き、徳川軍と決戦。

一時、家康も死を覚悟した激戦の末に敗れ、この地で生涯を閉じました。

茶臼山古墳

天王寺の各地に点在する真田の戦跡

今も、天王寺とその周辺には、大坂の陣、あるいは、真田幸村との関わりの深い場所が残っています。

その中の代表的なスポットをご紹介しましょう。


<茶臼山古墳(天王寺公園内)>

茶臼山古墳は、天王寺公園内にある、木々に覆われた丘のような古墳。

最初の冬の陣では、ここに徳川家康の本陣が置かれました。

一方、次の夏の陣では、南から攻め寄せる徳川勢を迎え撃つため、豊臣方の真田幸村が本陣を置きました。

一連の戦の中で、徳川方と豊臣方がそれぞれ本陣を置いた、ちょっと珍しい場所です。

茶臼山古墳登り口

茶臼山古墳の山頂にも登ることができます。

といっても、この茶臼山は標高26mの小さな山。瞬く間に山頂まで登れてしまいます。

山頂には赤い旗が立てられ、さながら真田の本陣のよう。

また、大坂の陣や真田幸村に関する説明板も置かれています。

茶臼山山頂

<三光神社>

冬の陣で真田幸村が築いた出丸「真田丸」の場所は、天王寺公園からは少し北に離れた三光神社付近とされています。

なお、出丸というのは、本体のお城から飛び出した防御施設のこと。

幸村率いる真田勢は、この真田丸を拠点として奮戦し、徳川勢をさんざん苦しめました。

神社の境内には、幸村が使用したと伝わる、大坂城への抜け道が残ります。

三光神社

<安居神社>

夏の陣で茶臼山に陣取った真田勢は、一か八かで、徳川家康の本陣めがけて突撃。

家康の首まであともう一歩、というところでしたが、奮戦もそこまで。

この戦いで傷ついた幸村は、現在の天王寺公園のすぐ北にある安居神社の境内で、その生涯を閉じたと伝えられています。

安居神社

天王寺は、大阪の中心部の1つでありながら、意外とちゃんと訪れたことがないという人も多いはず。

ご家族揃って動物園や芝生広場で楽しむのもよし。歴史を感じながら散策するのもよし。

見どころいっぱいの天王寺を、一度ぐるりと巡ってみては?

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スポット情報

<天王寺公園>

住所 大阪市天王寺区茶臼山町
最寄り駅 (JR・地下鉄)天王寺駅より徒歩10分
(地下鉄)動物園前、恵美須町駅より徒歩5分
開園時間 午前9時半~午後5時
休園日 無休
入園料 入園無料
ホームページ 大阪市花と緑の情報サイト:天王寺公園


<慶沢園>

住所 大阪市天王寺区茶臼山町(天王寺公園内)
最寄り駅 (JR・地下鉄)天王寺駅より徒歩5分
開園時間 午前9時半~午後5時
休園日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休園) 年末年始
入園料 大人150円 小中学生80円(大阪市内在住生、在学生は無料)


<三光神社>

住所 大阪市天王寺区玉造本町14-90
最寄り駅 (JR環状線)玉造駅より徒歩5分
備考 境内自由


<安居神社>

住所 大阪市天王寺区逢阪1丁目3
最寄り駅 (JR・地下鉄)天王寺駅より徒歩10分
(地下鉄)恵美須町駅より徒歩7分
備考 境内自由

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