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下鴨神社 原生林の森に囲まれた、由緒正しい社

散策コース:京都(4))

京都市内の東部には、鴨川(賀茂川)という川が南北に流れています。

鴨川は、北東から流れてきた高野川と途中で合流しますが、この合流地点にあるのが、今回ご紹介する下鴨神社です。


上賀茂・下鴨の「賀茂神社」

「由緒正しき社」の雰囲気が感じられる厳かな境内

下鴨神社の遷宮

女性に人気の摂社・末社

社を囲む広大な原生林、糺の森


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下鴨神社

上賀茂・下鴨の「賀茂神社」

下鴨神社の正式名称は、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)。

京都の北山には、上賀茂神社(賀茂別雷神社)という名前のよく似た神社がありますが、それもそのはず。

上賀茂神社、下鴨神社は二社合わせて「賀茂神社」とも呼ばれ、ともに賀茂氏という氏族の氏神さまを祀ります。


京都三大祭の1つ、葵祭(正式名称:賀茂祭)でも知られる神社。

葵は、元は賀茂神社の例祭。現代でも、上賀茂神社・下鴨神社両社によって催されています。


なお、鴨川は、一般には、高野川との合流地点よりも上流(北側)では「賀茂川」、合流地点よりも下流(南側)では「鴨川」と呼ばれます。

それもあり、合流点よりも北の上賀茂神社は「賀茂」、南の下鴨神社は「鴨」と、「かも」の漢字が異なっています。


下鴨神社の主祭神は、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と、その姫神、玉依媛命(たまよりひめのみこと)。

玉依媛命は、上賀茂神社の主祭神、賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)の母にあたる女神さまです。


「由緒正しき社」の雰囲気が感じられる厳かな境内

下鴨神社は、数多くの神社仏閣が集まる京都の中でも、特に古い歴史を持つ神社です。

京都に都が置かれる奈良時代以前から、上賀茂神社とともに朝廷の崇敬を受けていたと伝えられる、由緒正しき神社。


もちろん、現在の下鴨神社には創建時の古い建物は残っていません。

しかし、形のない「社の歴史」というものが自然に受け継がれているのか、境内の厳かさの中に「由緒正しき社」の雰囲気が十分に感じられます。


朱色の大きな楼門をくぐった先には、舞殿、橋殿、細殿などの社殿が並びます。

楼門をはじめとするこれらの社殿の多くは、国の重要文化財の指定を受けています。


また、境内右手には、御手洗池、この池のそばに立つ御手洗社

御手洗池は、下鴨神社のさまざまな神事での、禊ぎ(みそぎ)の場となる「聖なる池」です。


なお、「御手洗」の読みは”みたらし”。ここは「みたらし団子」の発祥の地とも言われています。

御手洗池と御手洗社

境内奥には中門

この中門をくぐったその先に2つの本殿、東本殿西本殿が並びます。

東本殿の祭神は玉依媛命で、縁結び安産育児の神様

一方、西本殿の祭神は賀茂建角身命で、国家安泰厄除け交通安全の神様です。

なお、下鴨神社の2つの本殿は共に国宝に指定されています。

中門

下鴨神社の遷宮

ところで、これだけ由緒正しい神社であれば、国宝の本殿とか重文の社殿とか、古い建物があるのは当たり前、と思われるかもしれません。

創建が古いお寺だと、奈良時代とかの古いお堂が残っていたりしますよね。

しかし、神社の場合は、一般にはそうでもないのです。


というのも、歴史の古い神社では、何百年もの昔から、数十年に1回、定期的に社殿を新しいものに建て替えてご神体を移す、「遷宮(式年遷宮)」という一大イベントが行われるためです。

伊勢神宮など、これまで遷宮を繰り返してきた神社では、神社の歴史の古さの割には、社殿が新しい場合が多いのです。


下鴨神社においても古くから式年遷宮が定期的に行われてきました。

ただし、下鴨神社の場合は、社殿の多くが国宝や国重要文化財に指定されています。

そのため、指定以降の式年遷宮では、社殿の建て替えは行わずに、屋根の葺き替えなど一部を修復するにとどめています。

なお、下鴨神社の遷宮は21年ごと。直近では平成27年4月に行われました。


なお、遷宮で社殿を建て替えることも、昔から引き継がれてきた文化や伝統、あるいは、建築技術を次の世代に伝えていくという点では、大変重要なことです。

建て替えの文化・技術を後世に伝承することと現在の社殿を貴重な文化財として残していくこと、どちらを優先するかは、なかなか悩ましい選択であるように思います。

下鴨神社境内

女性に人気の摂社・末社

大きな神社では、その境内に小さな神社(摂社・末社)が鎮座していることがありますが、下鴨神社も例外ではありません。

下鴨神社の摂社・末社の中でも、特に女性に人気のある2つの社があります。


まずは河合神社

河合神社は、楼門へ向けてまっすぐ南北に延びる、下鴨神社の表参道の途中、西側にあります。

この神社の祭神は、ずばり「美人」の神様。

安産・育児などの御利益でも知られます。


もう1つは相生社

こちらは、下鴨神社の楼門のすぐ手前にあります。

こちらの御利益は「縁結び」。

心中お目当ての人がいるのかな?真剣な表情で参拝している若い女の子の姿も見かけます。

相生社

社を囲む広大な原生林、糺の森

最後になりましたが、下鴨神社の見どころをもう1つご紹介しましょう。

それは、社殿を取り囲むように境内に広がる「糺の森(ただすのもり)」。


糺の森は、面積12万4千㎡、東京ドーム3個分ぐらいもある原生林の森で、紀元前のころの植生を今に残していると言われています。

糺の森の中には、落葉樹を中心とする様々な樹木が生い茂り、貴重な自然環境が残されています。


下鴨神社の表参道は糺の森を縦断するように南北にのびており、表参道の両側には小川が流れています。

表参道からの参拝の折に、小川を流れる水のせせらぎや小鳥の鳴き声を耳にしながらの、森の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

糺の森

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スポット情報

<下鴨神社>

住所 京都市左京区下鴨泉川町59
最寄り駅 京阪出町柳駅から徒歩12分
京都駅などからバス利用の場合は、下鴨神社または糺の森バス停下車
ホームページ 下鴨神社公式ホームページ
備考 境内自由

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上賀茂神社

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