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平城宮跡 「いにしえの奈良の都」が、魅力的な観光名所に大変身!

散策コース:奈良(2))

平城京は、今から1300年前の奈良時代に存在した、「いにしえの奈良の都」。

この平城京の中心部「平城宮」の跡が、奈良市の中央部に残されています。

これが、平城宮跡です。


平城宮は、当時の平城京の中でも最も重要なエリア。

天皇が暮らす「内裏」や、重要な儀式や式典が行われる「大極殿」などがありました。


なお、平城宮跡は、その歴史的価値の高さから、国の特別史跡に指定されています。

また、東大寺興福寺などとともに、世界遺産「古都奈良の文化財」を構成する要素の1つです。


復原計画は「現在進行形」

生まれ変わった平城宮跡の玄関、朱雀門ひろば

平城宮のシンボル、第一次大極殿

他にもあるある、平城宮跡の見どころスポット

平城宮跡散策のポイント


世界遺産「平城宮跡」

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復原計画は「現在進行形」

さて、この平城宮跡は、他へ都が移った後は長年放置されていました。

近年までは広々とした草原。子供がたこ揚げをするのにちょうどよい場所でした。

また、重要史跡とされていなかった頃の名残で、その敷地内を近鉄電車が横切ります。

歴史的に有名な史跡で、中を電車が走るのはおそらくここだけでしょう。

平城宮跡を横切る近鉄電車

こんな風景が続いた平城宮跡、しかし、昭和の終わり頃から、地道な調査に基づいた「復原計画」が本格的に始動します。

朱雀門を皮切りに、東院庭園、第一次大極殿などの建物が次々と復原されました。

この20年で、それまでの「野っ原」の風景が激変!


2018年には、朱雀門周辺の整備も完了しました(朱雀門ひろば)。

また、第一次大極殿前では今も復原工事が行われています。

復原計画はまだまだ「現在進行形」。これからも大きく変化していきそうな平城宮跡です。

今も復原が進む平城宮跡

生まれ変わった平城宮跡の玄関、朱雀門ひろば

これまでは、朱雀門だけがポツンと立っていた平城宮跡の玄関口。

大規模リニューアルで新たな姿に生まれ変わりました。観光拠点「朱雀門ひろば」の誕生です。


朱雀門の前には、驚きの広さを誇る「朱雀大路」。

右手(東側)には、平城宮跡のガイダンス施設「平城宮いざない館」。

左手(西側)には、レストランや展望施設などの観光交流施設

さらに、西側の芝生広場の先には、大きな遣唐使船が池に浮かびます。

朱雀門ひろば

では、朱雀門ひろばの主な見どころをご紹介していきましょう。


<朱雀門>

1998年に復原された、鮮やかな朱色の門。

間口25m、奥行き10m、高さ22mの2階建ての巨大な門です。

城郭の南に開く、平城宮の「正門」です。

朱雀門

今回のリニューアルでは、朱雀門前に朱雀大路の一部が整備されました。

朱雀大路は朱雀門から南に延びる平城京のメインストリート。その幅はなんと70m以上!

実際にここに立つと、「通り」というよりも「大広場」のイメージに近いです。

朱雀門と朱雀大路

<平城宮いざない館>

平城宮跡についての展示説明を行っているガイダンス施設。入場無料。


見どころの1つは、1/200の平城宮全域の復原模型。

細かいところまで精巧につくられ、平城宮の理解を深めるのに役立ちます。

まずはここで全体像をつかんでから、平城宮跡の散策をスタート!

平城宮いざない館

<観光交流施設>

次の4つの施設があります。

・インフォメーション・集合スペース「天平つどい館」
・レストラン「天平うまし館」
・観光情報・おみやげ「天平みつき館」
・展望施設「天平みはらし館」


これまで観光施設がほとんどなかった平城宮跡。

リニューアルで食事やお買い物も楽しめるようになり、観光スポットとしての魅力も急上昇!


天平みはらし館の展望デッキからは、平城宮跡の全体を一望できます。

また、天平みはらし館では、レンタサイクルシャワー室などのサービスも行っています。

朱雀門ひろばの観光交流施設

<遣唐使船>

奈良時代、中国(唐)へ何度も派遣された遣唐使。

朱雀門ひろばの西側エリアには、復原された遣唐使船が池に浮かびます。


遣唐使船には「乗船」もできます。

全長は30m。ただ、実際に船に乗ってみると結構小さく見えます。

「これで、大海の荒波を乗り越えられるのか?」

舳先に立つと、当時の遣唐使の不安が入り交じった気持ちがわかるような気がします。

遣唐使船

平城宮のシンボル、第一次大極殿

大極殿は、平城宮における中心的な建造物。

天皇の即位の礼など国家的な儀式や、外国からの使節を迎える式典を行うときに使用されました。


第一次大極殿は、2010年に復原された建物です。

二層二階の大きな建物で、屋根に取り付けられた金色の3つの飾りが特徴的。

朱雀門のちょうど正面、真北にどっしりと座る第一次大極殿は、平城宮跡のシンボルです。

第一次大極殿

復原された大極殿の2階は展示スペースで、入場は無料。

中央には、「高御座(たかみくら)」と呼ばれる、大きな天皇の玉座が置かれています。

また、大極殿2階からの眺望は良好。

東大寺大仏殿若草山などの奈良の名所も一望できます。

第一次大極殿から眺める若草山

他にもあるある、平城宮跡の見どころスポット

平城宮跡の広大な敷地には、朱雀門や第一次大極殿の他にも見どころはたくさん。

その中でも、特に訪れておきたい代表的なスポットをご紹介しましょう。


<東院庭園>

平城宮跡の東に、少し外へ張り出したエリアがあります。

この張り出し部分では、昭和期の調査で大規模な庭園跡が見つかりました。

調査結果に基づいて復原されたのが、東院庭園です。


庭園中央には、切妻屋根の朱色の建物があり、その前には大きな池が広がります。

重要な儀式や宴会に使用されたと考えられています。

近年の復原ではありますが、国内でも貴重な古代庭園であると評価され、国の特別名勝に指定されています。

東院庭園

<第二次大極殿跡>

平城宮には、第一次大極殿の他に、「第二次大極殿」と呼ばれるもう1つの大極殿がありました。

これは、歴史上、平城京への遷都が二度行われたことに関係しています。


藤原京からの一度目の遷都のときに造営されたのが、第一次大極殿。

奈良時代の中期、難波宮などへ、短い期間ですが、都が移された時期がありました。

その後、再び平城宮に戻ってきたときに作られたのが第二次大極殿です。


第二次大極殿跡は、第一次大極殿から南東に少し離れたところにあります。

現在、建物はありませんが、基壇(基礎部分)が復原されています。

第二次大極殿基壇からの風景

<平城宮跡資料館>

平城宮跡についての展示説明を行う資料館。入場無料。

天皇や貴族たちの暮らしや役人の仕事ぶりなど、模型を使い、当時の様子がわかりやすく説明されています。

平城宮いざない館とあわせて訪れれば、平城宮跡についての理解が一層深まります。

平城宮跡資料館

<遺跡展示館>

平城宮の遺構を展示する施設。こちらも入場無料。

さまさまな遺構が、発見当時の状態のまま保存されています。

柱穴が縦横に並ぶ状態をそのまま展示した、「遺構露出展示」が見どころの1つです。

遺跡展示館

平城宮跡散策のポイント

広々とした敷地内に見どころが点在する平城宮跡。

あまり効率の悪い回り方をしていると歩き疲れてしまいます。


平城宮跡を効率よく散策するためのポイントはこちら。


<散策のスタートは朱雀門ひろば>

散策のスタート地点は、平城宮跡についてのさまざまな情報が得られる、南の朱雀門ひろばがおすすめ。

平城宮跡のマップもここで手に入ります。


<短時間でサクッと回るなら?>

散策にあまり時間がとれない場合、第一次大極殿だけでも訪れましょう。

朱雀門ひろばを出発してまっすぐ北へ。

お時間あれば平城宮跡資料館にも寄り、そのまま西へ向かえば、最寄り駅の大和西大寺駅まですぐです。


<じっくり時間をかけて回るなら?>

朱雀門ひろばから東へ向かい、時計と反対回りに歩いていけば、主要スポットを一巡りできます。

東院庭園 → 遺構展示館 → 第二次大極殿跡 → 第一次大極殿 → 平城宮跡資料館

そのまま西へ向かって大和西大寺駅から帰ってもよし、朱雀門ひろばに戻ってきてもよし。


なお、平城宮跡の散策にはレンタサイクルも便利。

朱雀門ひろばの「天平みはらし館」でレンタサイクルを利用できます。

朱雀門から散策スタート!

朱雀門ひろばのリニューアルで、平城宮跡は、ご家族で楽しめる魅力あるスポットに大変身!

また、平城宮跡の中は緑豊かで道は平坦。さらに、どの施設も入場無料。

お天気のよい日に、お散歩目的でお出かけするのにもおすすめです。

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スポット情報

<平城宮跡>

住所 奈良市佐紀町
最寄り駅(朱雀門ひろば) 近鉄大和西大寺駅、新大宮駅からそれぞれ徒歩20分
(近鉄奈良駅、JR奈良駅からバス利用)朱雀門ひろば前下車すぐ
ホームページ 平城宮跡ガイド
平城宮跡資料館(国立文化財機構奈良文化財研究所)

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