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紀三井寺 「三井水」で知られる古刹の今は、和歌山を代表する桜の名所&好眺望スポット

散策コース:和歌山(2))

和歌山市の南部、和歌川の河口の東側に、名草山(なくさやま)という小高い山があります。

この名草山の中腹に、奈良時代創建の古いお寺があります。


その名は、「紀三井山金剛宝寺護国院」。

この名前で知っている人は少ないかもしれませんね。

でも、「紀三井寺」という名なら、聞き覚えのある人も多いはず。


西国三十三所の第二番札所で、巡礼の方も数多く訪れる古刹。

今回は、この紀三井寺をご紹介します。


和歌山を代表する桜の名所

名前の由来となった三つの名水

紀三井寺の諸堂紹介

名勝和歌浦を見渡せる好眺望スポット


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名草山と紀三井寺

和歌山を代表する桜の名所

紀三井寺は、和歌山城とともに、和歌山を代表する桜の名所です。

満開時期には、境内のピンクの花に埋もれて建物が見えなくなるほど。

桜満開の境内

また、本堂の前には、和歌山県の標本木に指定されているソメイヨシノの木があります。

標本木とは、その地域の桜の開花宣言の目安となる桜の木のこと。

つまり、紀三井寺の桜が咲き始めたら、「和歌山まで桜前線が北上した」ことになります。

本堂前の桜

三つの井戸がある紀州のお寺

さて、紀三井寺のある名草山には、古くから3つの名水(霊泉)が知られています。

それは、清浄水(しょうじょうすい)、吉祥水(きっしょうすい)、楊柳水(ようりゅうすい)。

3つ合わせて三井水(さんせんすい)。実は、これが「紀三井寺」の由来。

「名水がわき出る3つの井戸がある紀州のお寺」です。


近年整備が進められたこともあり、紀三井寺の三井水は、環境省の「名水百選」にも選ばれています。

水を汲んで持ち帰ることも可能。ただし、飲用に使用する際には念のため煮沸しましょう。

清浄水

なお、清浄水と楊柳水は紀三井寺の境内にありますが、吉祥水は境内の外。

お寺正面の楼門を出て、北に300mほど進んだところにあります。

この吉祥水の場所、かなりわかりにくいです。このページ下部の地図を参考によく調べてみましょう。

吉祥水

紀三井寺の諸堂紹介

では、次に、紀三井寺の境内について、主なお堂を中心にご紹介していきます。


<楼門>

紀三井寺の正面入口に立つ、朱色の大きな二階建ての門。

門の左右に立つ、阿吽(あうん)一対の仁王さまがお出迎え。

室町時代の1509年の建築物で、国の重要文化財に指定されています。

楼門

<長い石段>

楼門をくぐると、その先には、長い石段が直線的に延びています。

その石段の数、何と231段!!


石段の途中には、先ほどご紹介した名水「清浄水」があります。

その辺りで休憩も入れながら、無理せずご自分のペースで登りましょう。

長い石段をなんとか登り切ると、そこは、本堂をはじめとする諸堂が並ぶ、紀三井寺境内の中心地。

紀三井寺の石段

<鐘楼>

石段を登り切った先、左手に鮮やかな朱色の建物が見えます。

これは鐘楼。梵鐘を吊る建物です。

安土桃山時代の1588年の建築。国の重要文化財です。

鐘楼

<本堂>

鐘楼から左へ向かうと、正面に見えるのが本堂。

入母屋造りながら、正面屋根に曲線的な唐破風(からはふ)と三角形の千鳥破風(ちどりはふ)が付いています。

寺院のお堂としては大変個性的な構造。かなり珍しい部類に入ります。

江戸時代中期、1759年の建立の建築物です。


なお、紀三井寺のご本尊は十一面観音ですが、この観音さまは50年に一度しか開扉されない秘仏です。

昔は本堂に祀られていましたが、現在は別の収蔵庫に安置されています。

本堂

<多宝塔>

本堂の参拝を終えたら、本堂右手の階段を上っていきましょう。

その先に立つのが、これまた朱塗りの多宝塔。

室町時代の1449年の建立。国の重要文化財の指定を受けています。

塔の内部には、大日如来を中心とする、密教の五大如来(五智如来)が安置されています。

多宝塔

<新仏殿>

多宝塔から階段を下りて本堂とは反対側を眺めると、その先に、大きな建物が見えます。

これは新仏殿。平成20年に建立された新しいお堂です。


新仏殿の「目玉」は、中に安置された巨大な千手十一面観音立像。

全身金色なのは金箔が貼られているためで、実は木像。日本最大の木製立像です。

写真撮影も可能です。

千手十一面観音

名勝和歌浦を見渡せる好眺望スポット

名草山の中腹に立つ紀三井寺。

先ほどご紹介したように、ほとんどの建物が高台にあり、参拝のために境内の階段を上り下りしなくてはなりません。


その代わりといっては何ですが、紀三井寺の境内各所から眺める景観は素晴らしいです。

特に、西側に広がる景勝地、和歌浦を見渡すことができます。


眺望の良さで人気なのは、本堂前の広場や、さらに高い位置にある多宝塔の前。

しかし、一番の好眺望スポットは、実は、三階建ての新仏殿

その三階からは、眼前の和歌浦はもちろん、右手の先には和歌山城、左手にはマリーナシティ、さらに、和歌浦の背後に広がる大海原まで一望できます。


紀三井寺へは好天の日を選んでお出かけを。高台からの絶景を存分に楽しめます。

新仏殿からの眺望

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スポット情報

<紀三井寺>

住所 和歌山市紀三井寺1201
最寄り駅 JR紀三井寺駅から徒歩10分
拝観時間 午前8時~午後5時
拝観料 大人200円 子ども100円
ホームページ 紀三井寺ホームページ

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