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難波宮跡 大阪城のすぐ近くに眠っていた古の「首都」

散策コース:大阪(1))

古代より政治の中心となった近畿地方には、かつて天皇が住んでいた宮殿の跡があちこちに残ります。


それらの宮殿は、現代で言えば、天皇陛下がお住まいになられる「皇居」に当たる場所。

また、天皇主権の当時は、天皇の住む宮殿のある場所が、日本の「首都」でもありました。


そのような地としては、奈良の飛鳥や平城京、京都の平安京などが思い浮かびます。

しかし、現在の大阪にも、かつて都が置かれ、天皇の宮殿があったことをご存じでしょうか。


それが、今回ご紹介する難波宮(なにわのみや)です。


太閤さんもびっくり?大坂城の近くに眠っていた古の都

歴史上、二度存在した難波宮

復元された大極殿の基壇

宮跡散策とセットで訪れたい大阪歴史博物館


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難波宮跡遠景

太閤さんもびっくり?大坂城の近くに眠っていた古の都

「難波」とは、古代より用いられていた、現在の大阪市エリアの旧称です。

この難波の地には、「難波津」と呼ばれる港がありました。

難波津は、古代日本の玄関口として栄えた港で、中国や朝鮮半島から海を渡って多くの人々がやってました。


この難波津に置かれたのが難波宮。

ただ、その存在は昔から知られていたものの、具体的な場所については長らく謎につつまれていました。


難波宮の場所は、戦後に行われた本格的な発掘調査により、ようやく特定されます。

その場所とは、現在の大阪城公園南側、「法円坂」と呼ばれる地域です。

目の前に天守閣も見える、大阪城公園とは目と鼻の先の場所。

こんなところに古の都が眠っていたとは、大坂城を建てた「太閤」豊臣秀吉公もびっくり??

難波宮跡から眺める天守閣

歴史上、二度存在した難波宮

この難波宮ですが、歴史上、時を隔てて二度存在しています。

それぞれ、「前期難波宮」と「後期難波宮」と呼ばれます。


前期難波宮が造営されたのは、飛鳥時代、「大化の改新」が始まった頃です。

中大兄皇子中臣鎌足のコンビが活躍した時代。

二人に擁立された孝徳天皇は、新しい政治を行うため、飛鳥から難波宮への遷都を断行しました。

ただ、やる気まんまんの孝徳天皇も、遷都してから数年後に死去。その後、都は再び飛鳥に戻されました。


後期難波宮への遷都は、一度目の遷都からほぼ100年後の奈良時代。

二度目の遷都を行ったのは、東大寺大仏の建立で知られる聖武天皇です。

ただ、この後期難波宮はさらに短命で、「首都」として機能したのはわずか1年。

しかし、多くのお金と時間をかけて造営したのにすぐに遷都とは・・・。

大仏建立といい、何度も繰り返す遷都といい、聖武天皇にはどうも「お金の浪費」イメージがつきまといます。

難波宮跡

復元された大極殿の基壇

さて、現代では、大阪城公園の南側に、難波宮跡の一部が整備されてできた難波宮跡公園があります。

ここは、大阪城の天守閣が見えるなど景色はよいものの、青々とした草が一面に茂るだだっ広い公園。

ただ、公園内には、昔の難波宮を偲ばせるものが1つあります。

それは、後期難波宮の大極殿基壇(復元)です。

大極殿の基壇

大極殿とは、即位の礼や国家的な儀式などが行われる、都の中の最も重要な施設(正殿)のこと。

基壇の上には、柱の位置を示す丸の礎石がずらりと並びます。

公園の真ん中にどーんと置かれた大極殿基壇は、現在の難波宮跡のシンボルです。


ただ、現在、復元されているのはこの基壇だけ。

難波宮の知名度アップのためにも、今後、平城宮跡のように、建物も復元されることを期待しています。

基壇上に並ぶ礎石

セットで訪れたい大阪歴史博物館

なお、「基壇」しかない公園を訪れるだけでは、昔の難波宮を想像するのは難しいかも。

そこで、難波宮跡の散策とセットで訪れたいのが、大阪歴史博物館です。


大阪歴史博物館は、難波宮跡公園の北西、大阪城公園からも近いところにあります。

博物館の10階では、1フロア全体を使って、難波宮についての詳しい展示が行われています。

大極殿を再現したエリアでは、太さ70cmの朱色の巨大柱がずらり。


また、大阪歴史博物館の地下1階には、発掘調査で発見された難波宮の一部が保存されています。

一般の方の見学も可能です(当日申し込み要)。

お時間に余裕があればこちらもどうぞ。

大阪歴史博物館

難波宮跡公園は、見学にそれほど時間がかかるスポットではありません。

大阪城公園へのお出かけのついでに訪れてみてはいかがでしょう。


今は草が茂る広い宮跡の中に「デン!」と座る大極殿基壇。

基壇の上に立って公園全体を眺めれば、朱色の建物が建ち並ぶ当時の情景が脳裏に浮かぶかも。

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スポット情報

<難波宮跡公園>

住所 大阪市中央区法円坂1
最寄り駅 地下鉄谷町四丁目駅から徒歩5分
公園内の遺構 大極殿基壇(復元)
備考 園内自由


<大阪歴史博物館>

住所 大阪市中央区大手前4-1-32
最寄り駅 地下鉄谷町四丁目駅から徒歩3分
開館時間 午前9時30分~午後5時
休館日 火曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
常設展観覧料 大人600円 高大生400円 中学生以下無料
ホームページ 大阪歴史博物館

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