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南禅寺 緑ゆたかな境内にたたずむ、最高位の格式を持つ禅寺

散策コース:京都(7))

南禅寺は、京都の東山にある禅宗寺院。臨済宗南禅寺派の総本山です。

緑あふれる落ち着いた雰囲気の境内と、その中にたたずむ、歴史と品格を感じさせる禅寺の伽藍(お寺の建築物のこと)とが、見事に調和したお寺です。

また、南禅寺においては、春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとに違った景色を楽しめます。

どの季節も素晴らしいのです、個人的には、春~初夏の雰囲気がおすすめ。周囲の木々の新緑に彩られた三門の姿が大変美しいです。


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さて、この南禅寺は、京都の禅寺の中でも特に格式の高いお寺としても知られます。

室町時代、京都にある臨済宗の禅寺に対して、幕府による一種の「格付け」が行われました。それが、京都五山という制度です。

時代によって多少の変動はありましたが、一般には、天龍寺(第1位)、相国寺(第2位)、建仁寺(第3位)、東福寺(第4位)、万寿寺(第5位)とされています。

さらに、これら京都五山のさらに上の、「別格」という地位を与えられたのが南禅寺。


なお、京都五山の制度は、幕府との関係が深いお寺が上位に置かれるなど、その当時の幕府の独断で決定されています。

例えば、第1位の天龍寺は、初代将軍足利尊氏の建立。また、第2位の相国寺は、三代将軍足利義満によって建てられたお寺です。

現代における格付けとは違い、公平なものでは決してないのですが、それでも、南禅寺は、全ての禅寺の頂点に立つ最高位の寺院とされたのです。

南禅寺境内

しかし、これほどの格式を有する南禅寺も、武士たちの権力争いの前には無力。

八代将軍足利義政の時代に発生した大乱、応仁の乱では、京の大部分が焼け野原となりましたが、南禅寺も例外ではなく、主要な伽藍の多くを失いました。

その後、復興は進まず、100年以上も後の江戸時代初期にようやく、当時の南禅寺住職、以心崇伝(いしんすうでん)によって進められます。

以心崇伝というお人は、仏僧ながら、家康の厚い信任を受けて幕政の中枢として活躍し、「黒衣の宰相」とも呼ばれた人物。徳川家との深い関係をてこにして復興を成し遂げました。

現在の南禅寺に残る伽藍の多くは、この江戸期に整備されたものです。

では、現在の南禅寺の見どころについて少しご紹介しましょう。


<三門>

三門は、1628年に建てられた大きな二重門(2階建ての門)。南禅寺のシンボル的な建物。国の重要文化財に指定されています。

どっしりと構えるように立つ巨大な三門は、境内で圧倒的な存在感を放っています。

この三門の上層には登ることができます(ただし、拝観有料:一般500円)。

上層の内部には、本尊(釈迦如来)や十六羅漢像などが安置されています。また、天井には、狩野派画家による極彩色の画(天人と鳳凰の図)が描かれています。

三門

また、三門の上からは南禅寺境内全体を見渡せます。その反対方向を見れば京都市内を一望。その眺望は「すばらしい」の一言。

門に登るだけで500円?と思われるかもしれませんが、それだけの価値はあります。

お時間あればぜひ。

三門からの景色

<法堂>

三門の後方には、法堂(はっとう)と呼ばれる大変大きなお堂があります。

法堂は、一般的な寺院における講堂にあたり、南禅寺の中でも特に重要な建物です。現代でも公の法要などが行われています。

なお、南禅寺の法堂は、過去に何度か焼失しており、現在の法堂は、明治42年(1909年)に再建されたものです。

法堂の内部には、中央に釈迦如来、右側に文殊菩薩、左側に普賢菩薩が安置されています。法堂内部は少々暗いのですが、目をこらせばおぼろげながら仏様を拝めますよ。

なお、法堂の右手には、明治時代に建てられた、琵琶湖疏水の疏水分線の一部である水道橋「水路閣」が、南禅寺境内を横切るように設置されています。

レンガ造りの見応えのある建築物です。

法堂

<方丈>

方丈は、一般には、禅寺の住職が住む場所のこと。南禅寺の方丈は、大方丈小方丈の、2つの建物で構成されています。国宝指定。

大方丈は、昔の御所の建物が南禅寺に下賜された移築されたもので、戦国時代後期の天正年間の建築です。

一方、小方丈は、江戸時代の寛永年間に建てられたもの。


また、庭園も方丈の見どころの1つ。

特に、大方丈の前に広がる枯山水庭園は、江戸時代の有名な作庭家、小堀遠州によって設計されたもので、「虎の子渡しの庭」と呼ばれています。

方丈庭園

<金地院>

南禅寺の入口手前には、金地院(こんちいん)というお寺があります。

このお寺は、南禅寺の塔頭(小院のこと)の1つで、先に触れました以心崇伝が住んでいた場所としても知られます。

南禅寺の敷地の外にあるため見落とされやすいのですが、南禅寺の本院に負けず劣らず見どころたくさん。

特に、狩野派の見事なふすま絵がある大方丈と、特別名勝に指定されている枯山水庭園(こちらも、南禅寺方丈庭園と同じく、小堀遠州の作)が有名です。

金地院

なお、南禅寺前の参道は、湯豆腐発祥の地として知られています。現在でも参道には豆腐料理で有名なお店があります。

お時間ありましたら、南禅寺参拝の折りに立ち寄り、本場の湯豆腐を味わうのもよろしいかと思います。

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スポット情報

<南禅寺>

住所 京都市左京区南禅寺福地町
最寄り駅 (地下鉄東西線)蹴上駅から徒歩10分
市バス利用の場合は、東天王町下車、または、南禅寺・永観堂道下車 徒歩10分
拝観日 年末(12/28~31)を除き、無休
拝観時間 (12/1~2/28)午前8時40分~午後4時30分
(3/1~11/30)午前8時40分~午後5時
拝観料 境内拝観自由 ただし、方丈庭園および三門拝観は有料
(方丈庭園)一般500円 高校生400円 小中学生300円
(三門)一般500円 高校生400円 小中学生300円
ホームページ 南禅寺ホームページ

<金地院>

住所 京都市左京区南禅寺福地町86-12
(南禅寺入口の手前右手にあります)
最寄り駅 南禅寺の欄参照
拝観日 年中無休
拝観時間 午前8時30分~午後5時
拝観料 大人・大学生400円 高校生300円 小中学生200円

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