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比叡山延暦寺(2) 主要3エリア(東塔・西塔・横川)の見どころ紹介

散策コース:比叡山延暦寺)

前回(比叡山延暦寺(1))は、延暦寺とはどういうお寺なのかについてご説明しました。

今回は、延暦寺の見どころについてご紹介します。


比叡山延暦寺は、大きくは、東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)という3つのエリアに分かれています。

以下、延暦寺の主要3エリアについて、それぞれの特徴と回り方についてお話ししましょう。


延暦寺の中心、東塔エリア

木々に囲まれた閑静な西塔エリア

ちょいと離れた横川エリア

主要3エリアの回り方


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延暦寺の中心、東塔エリア

東塔は、天台宗のの開祖、伝教大師最澄が最初に建てたお堂のあった場所で、いわば「延暦寺創建の地」。

現在においても、延暦寺の中心的なエリアです。

東塔を代表する建物は、根本中堂大講堂、そして、文殊楼です。


<根本中堂>

根本中堂は、延暦寺の中で最も重要なお堂で、延暦寺全体の「総本堂」。


延暦寺は織田信長叡山焼き討ちでほぼ全てが焼失。

この根本中堂をはじめ、現在の延暦寺の多くの建物は、江戸時代に再建されました。

根本中堂は1642年の再建。横幅40m近い大変大きな建物です。国宝に指定されています。

ご本尊は、伝教大師が自ら彫ったという伝承の残る、薬師如来像。

ただし、この「お薬師さま」は普段は見ることのできない「秘仏」です。


秘仏が収められた厨子の前には、創建時からともされ続けてきた「不滅の法灯」があります。

「不滅」といっても、実際には織田信長の焼き討ちの際に一旦途絶えたのですが、別の寺院に分灯されていたものが移されて現在まで続いています。

灯をともし続けるには、油を切らさないように毎日注がなければいけません。

また、ご本尊が安置された木造のお堂の中にずっと火がついているわけですから、うっかり火事にならないように、日々、細心の注意を払う必要があります。

何百年もの間、毎日灯をともし続けることがどれほど大変なことか、うかがい知ることができますね。

根本中堂(東塔)

なお、さすが「天台宗総本山の総本堂」ともいうべきか、根本中堂の中には、いろんなことを説明してくださる案内役のお坊さんがおられます。

正直なところ、根本中堂の内陣の中は暗くてよく見えないのですが、案内の方に教えてもらうとよく分かります。

せっかくの機会ですから、延暦寺のこと、天台宗のこと、さらには仏教のことなど、いろいろなことを尋ねてみては?


<大講堂>

大講堂は、多くの法会が行われるお堂で、根本中堂に次いで重要な建物です。

現在の大講堂は、比叡山山麓の坂本の日吉東照宮から移築したもの。

1634年の建築物で、国重要文化財の指定を受けています。


大講堂のご本尊は大日如来。根本中堂の薬師如来とは違って秘仏ではなく、直接拝むことができます。

また、堂内には、法然上人親鸞聖人など、若き日に延暦寺で修行した多くの名僧たちの肖像画が掲げられています。

大講堂(東塔)

<文殊楼>

根本中堂の東の高台に立つ、朱色の大きな二重門。

実は、この建物が延暦寺の正門(山門)。

1668年の再建で、国の重要文化財指定。

「文殊楼」という名前の建物ですから、その本尊仏はもちろん文殊菩薩。

獅子の上に座る、金色の文殊さまです。

文殊楼(東塔)

木々に囲まれた閑静な西塔エリア

西塔は、東塔から北に少し離れたところにある、木々に囲まれた静かなエリア。

第2世天台座主、円澄(寂光大師)によって開かれました。


西塔の中心は転法輪堂。釈迦如来像(秘仏)が安置されているため、一般には釈迦堂の名で知られます。

この釈迦堂は、元は、琵琶湖西岸にある大寺院、三井寺(天台寺門宗総本山)の金堂です。

三井寺が豊臣秀吉の怒りに触れ、「闕所(けっしょ)」(所領没収)の命が下されたときに、三井寺から延暦寺へ移築されました。

釈迦堂の移築には、三井寺に対する処罰と、叡山焼き討ちで壊滅した延暦寺の復興という、2つの目的があったと考えられています。

釈迦堂(西塔)

ちょいと離れた横川エリア

横川は、第3世天台座主、円仁(慈覚大師)によって開かれたエリアですが、東塔や西塔からはちょいと離れています。

東塔-西塔間は1km程度ですが、西塔から横川までは約4kmもあります。


横川エリアの中心は横川中堂

このお堂は1971年に再建された建物で、延暦寺の伽藍の中では新しい部類に入ります。

遣唐使船をイメージして作られた朱色のお堂は、横川エリアの中でひときわ目立ちます。


横川中堂の本尊は、慈覚大師が作ったとされる聖観音菩薩。

秘仏の(東塔)根本中堂本尊・(西塔)釈迦堂本尊と違い、横川中堂の観音さまは直接拝むことができます。

横川中堂(横川)

主要3エリアの回り方

<3エリアの参拝順>

主要3エリア(東塔、西塔、横川)の全てに参拝できれば一番よいのですが、時間に余裕がなくて一部のみしか回れない、ということもあるかと思います。

3エリアの参拝優先度は、重要度や見どころの多さ、交通の便などを考慮すれば、東塔>西塔>横川です。

参拝順も、東塔→西塔→横川の順がおすすめ。


つまり、まずは、メインエリアの東塔を参拝し、時間に余裕があれば、東塔に近い西塔、さらに、横川の順で訪れるのがよいでしょう。


<3エリア間の移動>

延暦寺を参拝するのに便利なのが、東塔、西塔、横川と比叡山頂をつなぐシャトルバス

シャトルバスは、平日は1時間間隔、祝休日は30分間隔で運行されています。

ただし、冬期(おおむね12月初旬から3月中旬)は運行が休止されますので、ご注意ください。


一方で、比叡山には、自然の中を快適に散策できる遊歩道(東海自然歩道)も整備されています。

この東海自然歩道に沿って、東塔→西塔→横川の順に、3エリアを徒歩で制覇することも可能です。

ただし、東塔から西塔までは徒歩20分程度なのですが、西塔から横川まではかなり距離があり、歩いていくと2時間はかかります。

そこで、東塔から西塔までは山中を散策しながら徒歩で向かい、西塔から横川へはシャトルバスを利用するのがおすすめです。


<浄土院へは徒歩で>

東塔と西塔との間には、開祖伝教大師の廟所である浄土院があります。

浄土院は、延暦寺の中でも、特に重要なお堂のうちの1つ。

浄土院の前に広がる庭はきれいに掃き清められており、敷地の中には静粛な雰囲気が漂います。

東塔-西塔間を徒歩で移動する際には、途中少し足を止めて、こちらにも参拝してみてください。

浄土院

なお、浄土院の手前(東塔側)には、大変長~い坂道(石段)があります。

東塔から西塔へ向かう場合は下り坂なので楽なのですが、逆に、西塔から東塔へ戻るときは上り坂が続き、なかなか大変です。

行きはよいよい、帰りはつらい」です。

西塔の参拝で疲れちゃって「ちょっと帰りはきつそう・・・」という場合には、シャトルバスで西塔から東塔へ戻ることもご検討ください。

東塔・西塔間の坂道

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スポット情報

<比叡山延暦寺>

住所 大津市坂本本町4220
最寄り駅 (坂本ケーブル)延暦寺駅から徒歩10分
(叡山ケーブル・ロープウェイ)比叡山頂駅から徒歩30分、または、比叡山内シャトルバスで5分
巡拝時間
(東塔エリア)
(3月~11月)午前8時30分~午後4時30分
(12月)午前9時~午後4時
(1月~2月)午前9時~午後4時30分
定休日 年中無休
巡拝料 (東塔・西塔・横川共通券)大人:700円 中高生500円 小学生300円
(国宝殿拝観料)大人:500円 中高生300円 小学生100円
ホームページ 比叡山延暦寺


<比叡山内シャトルバス>

運行経路 比叡山頂→延暦寺バスセンター(東塔)→西塔→横川
料金(1日フリー乗車券) 大人800円 小児400円
運行間隔 平日は1時間間隔、祝休日は30分間隔
運休期間 冬季(12月~3月中旬)は運休
ホームページ 京阪バスホームページ

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