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京都御所と京都御苑 代々の天皇が暮らした「皇居」と、歴史を感じさせる広大な公園

散策コース:京都(9))

京都御苑は、東西700m、南北1300mという広大な敷地の公園。

この京都御苑の中に「京都御所」があります。

なお、勘違いしやすいですが、「京都御苑」=「京都御所」ではありません。

京都御所は、幕末まで、代々の天皇が住んでいた昔の「皇居」。

明治維新後に東京に移られるまで、明治天皇もここにお住いでした。


一方、京都御苑は、厳密には、京都御所の周辺に広がる公園部分を指します。

ここには、江戸時代まで、朝廷に仕える多くの公家たちの邸宅がありました。

明治天皇が東京へ移られたことに伴って空き地となりますが、その後、御所の保存に合わせて周辺が整備されたのが、京都御苑です。

現在の京都御苑は、松、梅、桜などの樹木をはじめとする数多くの植物が植えられた、緑あふれる公園。

気軽にウォーキングやバードウォッチングを楽しむことができる、市民の憩いの場にもなっています。

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京都御苑

とはいうものの、京都御苑の中心はやはり京都御所。まずは、京都御所についてご紹介しましょう。

<京都御所>

1331年に光厳天皇が即位してから、明治天皇が東京に移るまで、およそ550年もの間、代々の天皇が暮らした場所です。

京都御所の四方は高い塀で囲まれています。

よく見ると、塀には5本の筋が入っていることがおわかりになると思います。

「筋の本数」=「格式の高さ」。そして、5本筋は最も格式の高い場所であることを示しています。

まあ、天皇の住んだ場所ですから当然ではありますね。


なお、従来、春と秋の特別公開時以外は、京都御所の見学には予約が必要でしたが、現在は、予約不要で通年公開されていますので、いつ訪れても御所内を見学することができます。

御所には、東西南北合わせて6つの門がありますが、京都御所内の参観入口は、西側の清所門。南の建礼門ではありませんので、お間違えなきよう。


御所内には、代々の天皇・皇族が使用していた、歴史ある数々の建物があります。

その中でも特に重要な建物が、紫宸殿(ししんでん)と清涼殿(せいりょうでん)です。

京都御所

(紫宸殿)

入母屋(いりもや)、檜皮葺(ひわだぶき)の建物で、特に重要な儀式が行われる正殿。

重要な儀式とは、天皇の「即位の礼」、皇太子の「立太子の礼」などです。

明治天皇、大正天皇、昭和天皇の即位の礼が、それぞれ、この京都御所の紫宸殿で行われています。

紫宸殿

紫宸殿の前には、白砂がひかれた広い庭(南庭)があり、この庭は回廊によって囲まれています。

南庭の右側(紫宸殿側から見て左側)には「左近の桜」、左側(同右側)には「右近の橘」と呼ばれる2本の木が植えられています。

また、回廊南門にある朱色の「承明門」から、その先の白砂越しに眺める紫宸殿は、京都御所を代表する風景。

森に囲まれた自然あふれる境内には、多くの貴重な文化財が残されています。

京都御所の中で、「厳かさ」が最も感じられるポイントです。カメラをお持ちの方は、ぜひ、ここで1枚パチリ!

承明門から眺める紫宸殿

(清涼殿)

清涼殿は、紫宸殿の裏側(北側)にあり、紫宸殿と同じく、入母屋・檜皮葺の建物。

紫宸殿が儀式のための場所であるのに対して、ここは、代々の天皇が日常生活を行った場所です。

ただ、御常御殿(おつねごてん)という建物が建てられてからは、そちらが日常生活の場となり、以後、清涼殿は、天皇の執務場所として使われるようになりました。

清涼殿

<御苑内の散策ポイント>

(御門)

京都御苑の周囲には、御所を守るのにふさわしい、がっしりとした9つの門(御門)があります。

その中でも有名なのが、御苑西側の「蛤御門」。

ここは、幕末の「禁門の変」の主戦場となった場所です。

天皇を奉じて主導権を握るため、御所への乱入を企てた長州藩兵と、御所を守る会津藩・薩摩藩との間で激しい戦闘が繰り広げられました。

蛤御門

(御苑内の邸宅跡)

現在の御苑内には、その昔、公家や宮家の邸宅がたくさんありました。

近衛邸跡や西園寺邸跡など、主要な邸宅があった場所にはそれぞれ説明板が建てられています。


また、御苑南部の旧九条(九條)邸跡には、池に浮かぶ中島に建てられた厳島神社と、拾翠亭(しゅうすいてい)という茶室が残ります。

厳島神社は石鳥居が有名。ちょっと形が変わったここの鳥居は、「京都三鳥居」の1つとされています。

また、拾翠亭は、昔の九条邸の中で唯一残る建物。内部参観も可能です。

旧九条邸跡(厳島神社)

御苑の南西部には、閑院宮邸跡が残ります。

閑院宮(かんいんのみや)は江戸時代の親王家の1つ。現在の皇室は、この親王家の系統です。

邸内は、京都御苑の歴史や自然関する展示室となっています(入場無料)。

また敷地内には庭園が復元されており、ちょっとした散策が楽しめます。

閑院宮邸跡

なお、広大な京都御苑をひとしきり歩くと、結構時間がかかります。京都御所の見学と合わせると、少なくとも2~3時間は必要でしょう。

散策に疲れたら、無理せず休憩を。

御苑西側の中立売御門の近くには、売店や休憩所があります。また、南の堺町御門の近くにも休憩所がありますよ。

自然あふれる中を、歴史を感じつつ、ご自分のペースで散策してみてくださいね。

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スポット情報

<京都御苑>

住所 京都市上京区京都御苑
最寄り駅 (地下鉄烏丸線)丸太町駅から徒歩1分、今出川駅から徒歩5分
(京阪)神宮丸太町駅から徒歩10分、出町柳駅から徒歩10分
ホームページ 京都御苑(環境省ホームページ)
備考 入場自由

<京都御所>

住所 京都市上京区京都御苑3(京都御苑内)
公開時間 午前9時~午後5時
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)
ホームページ 京都御所(宮内庁ホームページ)
備考 入場自由(ただし、入口で手荷物検査あり)

関連地図

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