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四天王寺 中門、五重塔、金堂、講堂が縦に一直線!壮観の中心伽藍

散策コース:大阪(2))

大阪にある四天王寺は、飛鳥時代、聖徳太子によって建てられたお寺。

日本書紀によればその創建は593年とされ、蘇我馬子の飛鳥寺と並び、日本のお寺の中でも最古の部類に入ります。

同じく聖徳太子による創建とされる法隆寺よりも、歴史は古いのです。


聖徳太子と四天王像

「天王寺」の地名はこのお寺から

一直線に並ぶ中心伽藍は壮観!境内の見どころ紹介


四天王寺

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聖徳太子と四天王像

四天王寺については、日本書紀に次のような内容が残されています。


時は、仏教が日本に伝来して間もない飛鳥時代。

仏教を崇拝する崇仏派の蘇我氏と、仏教を排斥する排仏派の物部氏との間で戦いが起こります。


仏教を篤く信仰する聖徳太子は、崇仏派の蘇我氏の側。

太子は、苦戦する味方を見て自ら四天王の像を作り、勝利したあかつきには四天王を祀る寺院を建立する、と誓ったそうです。


戦いの結果は蘇我氏の勝利。聖徳太子は誓願に従って、難波の地に四天王像を安置する寺院を建てました。

これが、四天王寺の始まりとされています。

太子殿

「天王寺」の地名はこのお寺から

聖徳太子が建立した寺院としては、奈良県の斑鳩(いかるが)にある法隆寺が有名です。

法隆寺には、1300年以上も昔に建てられた伽藍が今でも残ります。

一方、四天王寺にはそんな古い建物は残っておりません。

というのも、四天王寺はこれまで何度も天災・戦災に見舞われ、伽藍の焼失と再建を繰り返してきたからです。

五重塔に至ってはなんと8代目!


苦難の歴史を歩んできた四天王寺ですが、それを支えたのは信者の方や地元の人たち。

この地では、四天王寺は、古くから「天王寺さん」という略称で親しみを込めて呼ばれてきました。

この略称が、現在の四天王寺周辺の地名「天王寺」の由来とされています。

四天王寺境内

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一直線に並ぶ中心伽藍は壮観!境内の見どころ紹介

では、四天王寺参拝の折にはぜひともチェックしておきたい、境内の見どころをご紹介しましょう。


南大門

石鳥居と極楽門

中心伽藍

六時堂と亀の池

本坊庭園


<南大門>

まずは、境内の南に立つ南大門。

四天王寺の正門にあたる朱色の大きな門。昭和60年の再建です。


門をくぐって境内に入る前に、少し離れた正面位置から南大門を眺めてみましょう。

角が生えたように、南大門からちょっこりと上に突き出ているのは、背後に立つ五重塔の相輪。

後でもお話ししますが、これは、南大門から先、中心伽藍が一直線に並んでいる印です。

南大門

<石鳥居と極楽門>

境内の西に立つ大きな石製の鳥居。

鳥居は、神社のシンボル的な建造物ですが、昔の神仏習合の名残もあり、まれにお寺にも存在します。

四天王寺に残る石鳥居も、そのような鳥居の1つ。


建てられた当初は木の鳥居でしたが、後に石に作り替えられました。

柱が太く、どっしりとした安定感抜群の鳥居です。

日本でも3番目に古い石の鳥居で、文化財的にも貴重。国の重要文化財に指定されています。


なお、この鳥居が建てられた当時は、浄土信仰が広がった時期。

浄土信仰で登場する阿弥陀如来の「極楽浄土」は、この世の西にあるとされます。

一方で、四天王寺の境内から見て、この石鳥居の位置も西。

ということで、石鳥居は西方極楽浄土に通じるとも言われ、昔も今も、この鳥居をくぐられる方は多いです。

石鳥居

西の石鳥居から境内に入った場合には、その先に大きな朱色の門が見えます。

これは西大門。石鳥居と同じく、西の極楽浄土につながる門という意味で、「極楽門」とも呼ばれます。

門横の転法輪(てんぽうりん)を回しながらくぐるのが定番です。

西大門(極楽門)

<中心伽藍>

中門五重塔金堂講堂、講堂と中門をつなぐ回廊で構成される、四天王寺の中心エリア。

この中心伽藍は、お寺の長い歴史の中でたびたび焼失。

直近では大戦末期の大阪大空襲で焼け落ち、現在のものは戦後の再建です。

とはいえ、創建当時の伽藍配置が再現されている点で貴重です。

四天王寺中心伽藍

金堂や五重塔が回廊で囲まれている点は、法隆寺西院伽藍や薬師寺など、他でもよく見られるレイアウト。

しかし、この四天王寺では、南から、中門・五重塔・金堂・講堂が縦に並びます。

美しい朱色の建物4つが一直線に並ぶさまはなかなか壮観!

これは「四天王寺式伽藍配置」とも呼ばれ、ここでしか見られない独特の伽藍形式です。


中心伽藍の金堂・講堂・五重塔は内部拝観もできます。

金堂には、救世観世音菩薩と四天王像。

講堂には阿弥陀如来と十一面観音。講堂の2体は大変大きな仏さまです。

また、珍しいのは五重塔の拝観。ここの五重塔は、塔内のらせん階段で最上層まで登れます。

五重塔・金堂・講堂

<六時堂と亀の池>

中心伽藍の北にはどっしりとした大きなお堂があります。

これは六時堂で、今も大きな法要に使われる、四天王寺の中でも最も重要なお堂の1つ。

戦時中の空襲を免れた建物で、江戸時代初期の1623年の建築。国の重要文化財に指定されています。


六時堂と亀の池

六時堂の前に広がる大きな池は、亀の池

その名の通り、池には多くの亀さんたち。天気のよい日には、池の中島は甲羅干しの亀でぎっしり!


六時堂正面、亀の池の上に置かれた石舞台も貴重な文化財です。

住吉大社の石舞台と厳島神社の平舞台とともに日本三舞台の1つで、国重要文化財指定。

また、重要な法要で雅楽が披露されることもある、今も現役の舞台です。

亀の池

<本坊庭園>

境内北西にある、池泉回遊式の美しい日本庭園。

園内の「極楽の池」では、中央に阿弥陀三尊を模した3つの石が立ち、その周りを蓮が取り囲みます。

池のそばには、日本庭園には珍しい洋風の東屋(あずまや)。池の向こうには「借景」あべのハルカス。

洋風の構造物が、純和風の園内に絶妙のアクセントをつけています。

本坊庭園

その広い境内に、年代の異なるさまざまな建物が残る四天王寺。

創建以来、何度も焼失と再建を繰り返してきた、このお寺の長い歴史の一端が感じられます。


にぎやかな天王寺の一角にありながらも、その境内は意外にも落ち着いた雰囲気。

境内には、参拝客向けの快適な休憩所もあります。

急がず慌てず、時間を気にせず、時折休憩しながら、ゆっくりと巡りたいお寺です。

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スポット情報

<四天王寺>

住所 大阪市天王寺区四天王寺1丁目11番18号
最寄り駅 (地下鉄)四天王寺夕陽ヶ丘駅から徒歩5分
(JR・地下鉄)天王寺駅から徒歩12分
拝観時間 境内は24時間参拝可能。お堂内の拝観時間は次の通り。
<中心伽藍・本坊庭園>
(4月~9月)午前8時半~午後4時半
(10月~3月)午前8時半~午後4時
<六時堂>
午前8時半~午後6時
拝観料 <中心伽藍>大人300円 高大生200円 中学生以下無料
<本坊庭園>大人300円 高大生200円 小中生200円
<宝物館>大人500円 高大生300円 中学生以下無料
ホームページ 四天王寺

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