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観心寺 国宝金堂の他にも見どころたくさん!楠木正成ゆかりの奥河内の古刹

散策コース:河内長野)

「文化財の街」として知られる河内長野

その中でも、長い歴史を誇り、また、国宝金堂をはじめとする文化財を数多く保有しているのが観心寺

鎌倉幕府打倒に大活躍した河内出身の名将、楠木正成ゆかりのお寺としても知られます。


今回は、奥河内を代表する古刹、観心寺をご紹介したいと思います。


観心寺ってどんなお寺?

「折衷様」を代表する名建築、国宝金堂

観心寺境内の見どころピックアップ!


観心寺山門

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観心寺ってどんなお寺?

観心寺は、高野山真言宗のお寺。

創建は平安時代ですが、前身のお寺までさかのぼると開創は飛鳥時代とも伝わる、長い歴史を誇るお寺です。


真言宗の宗祖、弘法大師とのゆかりも深い観心寺。

金堂のご本尊、如意輪観音菩薩像は、「弘法大師自らの手彫り」とも伝えられます。

金堂遠景

また、観心寺は、河内の名将、楠木正成とのゆかりの深いお寺でもあります。


楠木正成とは、鎌倉時代末期、倒幕を目指す後醍醐天皇の下に馳せ参じ、大活躍した武将。

赤坂城・千早城の戦いでは、何十倍もの幕府の大軍を相手に知略を駆使して奮戦しました。


後醍醐天皇の信任厚く、倒幕後の建武の新政では重要な地位を任された楠木正成。

後に袂を分かった足利尊氏との「湊川の戦い」で敗れ、その生涯を終えました。

楠木正成(大楠公)像

「折衷様」を代表する名建築、国宝金堂

さて、観心寺の山門をくぐると、まっすぐ正面に、大きな赤いお堂が見えます。

これが、観心寺の金堂


この観心寺金堂は、南北朝時代の仏堂を代表する名建築。

国宝にも指定されています。


全体的には、伝統的な寺院建築「和様」の感じがするお堂で、形もオーソドックス。

しかし、どこか「中国っぽい」感じがするのはなぜでしょう。

観心寺金堂

それは、鎌倉以降に中国(宋)から伝わった新しい建築様式「禅宗様」が随所に取り入れられているため。

例えば、正面や側面の扉は、禅寺の仏堂によく見られる「桟唐戸」。

框(かまち)と呼ばれる枠の中に縦横に桟を組み、その中に薄い板をはめ込んだ開き戸です。

伝統的な「和様」に「禅宗様」などの新しい建築様式がミックスされた建物は、一般に「折衷様」と呼ばれますが、観心寺金堂はその代表例です。


金堂に祀られているご本尊は、先ほども少し触れました如意輪観音菩薩像

この6本の手を持つ観音さまは、平安時代を代表する仏像の1つ。

文化財としての価値も一級品で、国宝にも指定されています。


ただし、このご本尊は秘仏で普段はお姿を拝み見ることはできません。

4月17日と18日の二日間に限り、ご開帳されます。

金堂斜視

観心寺境内の見どころピックアップ!

金堂へのお参りが終わったら、観心寺の広い境内をぐるりと巡ってみましょう。

特に、建掛塔正成首塚、この2つの「楠木正成」関連スポットは要チェックです。


<建掛塔>

金堂の近くにポツンと立つ、茅葺き屋根の一層の建物。

元は、三重塔として設計されたのですが、工事が途中で中断したため、付いた名前が「建掛塔」(たてかけのとう)。


工事が途中でストップした理由は、三重塔の建築途中に、発起人である楠木正成が、湊川(現・神戸市)にて足利尊氏と戦って敗れ、この世を去ってしまったため。

(「湊川の戦い」については、湊川神社もご覧ください)


とんがり帽子のような茅葺き屋根は、元は「仮屋根」だったのですが、今ではこの建物の象徴となっています。

なお、建掛塔は、国の重要文化財に指定されています。

建掛塔

<楠木正成首塚>

観心寺の境内奥、ひっそりとした静かな空間に立つ五輪塔。

これが、湊川の戦いで敗れた楠木正成の墓所(首塚)です。


なぜ、湊川で敗れた楠木正成の首塚がここにあるのかというと、戦いに勝利した足利尊氏の元から、正成ゆかりのこの地に送られてきたため。


鎌倉幕府打倒では協力したものの、倒幕後は敵味方にわかれた正成と尊氏。

しかし、互いにその実力を認め合う間柄だったのかもしれませんね。

楠木正成首塚

<霊宝館>

観心寺では、境内の西の端にある霊宝館もお忘れなく。


観心寺が保有する仏像などの貴重な文化財が収蔵されている、いわゆる「宝物館」。

ご本尊のお前立ちとして作られた如意輪観音像をはじめ、国の重要文化財にも指定されている貴重な仏像がずらりと並ぶ様は、なかなか圧巻。

なお、霊宝館への入館は無料です。



国宝金堂をはじめ貴重な文化財が残る、奥河内の名刹、観心寺。

また、楠木正成公ゆかりのスポットが所々に残る、落ち着いた雰囲気の境内。

その長い歴史を感じながら、時間をかけてのんびりと巡ってみたいお寺です。

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スポット情報

<観心寺>

住所 大阪府河内長野市寺元475
最寄り駅 (南海・近鉄)河内長野駅から南海バス(約12分)、観心寺バス停下車、徒歩5分
(駅から歩く場合)河内長野駅から徒歩45分、南海三日市町駅から徒歩35分
拝観時間 午前9時~午後5時
拝観料(入山料) 大人300円 小中学生100円
(毎年4月17日と18日のご本尊開帳日は特別拝観料700円)
ホームページ 観心寺公式ホームページ

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